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守破離

こんにちは、米内です(^^)
本日も、以前のブログで人気のあった記事を再掲いたします。
学びの本質というか、学校教育の必要性などについて考察します。

 

なぜ勉強する必要があるのか?

 
予備校講師として教壇に立ってた際に、一部の生徒から聞かれる声です。
また、一般的な高校生だと大学入試で5教科7科目と非常に多くの分野の勉強を必要とします。
毎年受験生向けにお話する、個人的な意見を述べてみようと思います。
(勉強したくない人は勉強しなきゃいい、といった意見は一旦脇においておきましょう。笑)

 

受験勉強の目的

 

表面的には入試に合格するため、将来就きたい仕事の学科に進むため、などでしょう。
ただ、自分自身の学生時代の勉強や医師として医学を学ぶ中で、学習の目的は、
「守・破・離」の概念を習得することだと思っています。

 

「守・破・離」

 

「守・破・離」とは、古武道の世界から誕生した考え方です。

 ●「守」=師匠の教えや型を「守」ること
 ●「破」=自分に合ったより良い型を作るために既存の型を「破」ること
 ●「離」=型から「離」れて、独自の世界を生み出すこと

古武道であれ、スポーツであれ、芸術であれ、そして勉強であれ、
あらゆる「学び」の世界で共通する概念だと思います。
極小数の天才だったら、いきなり自己流で学んでいっても大成するかもしれませんが、
普通の人手あれば、まず師の教えを守り、真似て「型」を身につけるところからスタートです。
(ちなみに、「学ぶ」という言葉は「まねぶ(真似る)」に由来します。)

「守」をすっ飛ばして「破」や「離」にいくことはできません。
まずは「守」からスタートして行く必要があります。

そしてこの概念を身につけることができれば、その先どんな世界に飛び込んでも
その世界で学び、深めていくことができると思います。

またこの概念を身につけるためには、1回経験しただけはなかなか習得できません。
分野は違えど何度も同じ考え方を実践して行く必要があると思います。
『守破離』の概念を習得することが、義務教育や高等学校での学びの本質ではないでしょうか。

したがって、「何故勉強しなければならないの?」という疑問の回答は、
「『守破離』の概念を身につけるため」です。

次に「なぜ5教科7科目も入試で必要なの?」という疑問に対する回答は、
「『守破離』の概念を身につけるために様々な分野で同じ考え方を実践するため」です。

ちなみに人間には得意・不得意が必ず存在します。
入試科目が少なければ得意・不得意 に大きく影響されますが、
科目が多くなることで、なかなか全部得意とはなりにくくなり、より公平性が増すのではないかな、とも思います。
また「体育」や「芸術」が入試科目にならない理由は、個人の「才能」による影響が大きいためだと思います。

言い換えれば「努力」でなんとかカバーしにくいからだと思います。
その点、『言語力』や『論理力』は「才能」に依るところもありますが、「努力」でカバーできる可能性が十分に大きいと思います。
だから英語・数学・国語・理科・社会が入試科目になっているのではないでしょうか。

目的意識を持って物事に取り組んだほうが楽しいですし、成長しやすいと思います。
受験生の皆さんは自分の師とする先生や参考書などがあると思います。
是非、あちこちに浮気すること無く、自分の師を信じて「守」を実践してください。

大学入試までにおいては、「守」ができれば十分に目標に到達できると思います。
(優秀な方は「破」のレベルにまで到達しているかもしれませんが。)

 

初期研修医や新人看護師など、そして医療系以外の職種の方々に関しても、
まずは自分の師となる先輩や教材やYouTube動画(←宣伝。笑)を見つけて、
しっかりと自分なりの「型」を身につけることが、最初の駆け出しの時期に必要なことだと思います。

最後に、上記のお話を動画に撮ってアップロードしているので、もし良かったらこちらから是非ご視聴ください。笑
大学6年生(今から2年前)の若い僕が熱く語りかけてますww

自分自身、まだまだ「守」を実践していかなくてはいけない時期なので、
しっかり見つめなおそうと思い、過去もブログ記事を振り返りました!

暑い日が続きますが、体調崩さないようにしましょ−(^O^)
では♪

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