人工呼吸をはじめからていねいに
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人工呼吸① 人工呼吸②
■講義担当
講義.滝井健人(名古屋大学医学科6年)、脇田祐実(名古屋大学医学科6年)
監修.松本尚浩(笑顔のおうちクリニック 学習システム開発責任者)
■補足・修正(人工呼吸①)
● 有効換気量Veと分時換気量MV
誤:Ve = MV
正:Ve ≒ MV
【説明】
「=」と表記してしまいましたが、両者は同じものではないので、「≒」としてください。
臨床では有効換気量は容易に測定できないため、分時換気量を代わりに用います。
● 分時換気量MVとPaCO2は反比例
【説明】
MVがPaCO2に反比例すると講義でお伝えしました。
MVは1回換気量と呼吸数の積で表されます。
(分時換気量MV)=(1回換気量)×(呼吸数)
1回換気量は,通常胸郭のサイズよって決まります。
1回換気量の増加でPaCO2増加に代償する場合もありますが、
呼吸数で代償するほうが臨床でよくみかけるので、今回は1回換気量に関する部分は割愛しました。
■補足・修正(人工呼吸②)
● CO2の換気への関与に関する訂正
肺胞のCO2排出については「40になったらはこうかな?」という調整系はなく、
動脈血が脳に届いたとき、高いCO2だともっと換気しなさいという命令がでています。
ここで訂正させていただきます。
● 脳から筋肉の絵
大脳:中枢抑制(鎮静薬、麻酔薬)・意識障害 を補足しておいてください。
● 冠動脈疾患の酸素化
98くらいを目標、とお話ししましたが、 より詳しくお話しすると、
「94~」98%です。 下限もチェックしておいてください。
● 酸素とミトコンドリア
酸素が染み渡っていくというと、ミトコンドリアに届くまでに
いろんなところに酸素が使われているようなイメージをもちますが、
これは圧勾配をかけないと酸素はなかなか届かないというイメージです。
■コメント
全編を通じて「理解しやすさ」を大事にしたので、多少大胆な概略化をしています。
詳細な理論などに関しましては、各自で学習していただければ幸いです。